公開:2026年1月29日

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お客様事例:みんなの銀行

スマホ完結型の日本初のデジタルバンクを運営するみんなの銀行様の事例。GitLabでセキュリティとアジリティを両立し、AI活用も推進する内製開発の取り組みをご紹介します。

みんなの銀行について

株式会社みんなの銀行は、スマホ完結型の日本初のデジタルバンクを運営する企業。このB2C銀行に加え、APIを通じて金融機能を外部に提供するBaaS(Banking as a Service)事業やシステム外販事業を展開しています。40代未満のユーザーが7割を占め、Google Cloud上で勘定系システムをフルスクラッチ開発している点が大きな特徴です。

開発内製化への挑戦

同社は徹底した内製化を目指しています。その理由は、プロダクトを“自分ごと”として捉え、改善のナレッジを社内に蓄積するためです。外部委託ではノウハウが流出し、コストも最適化しにくい一方、自分たちで開発・運用を行うことで、投資を効率化し、開発と運用の好循環を生み出すことを重視しています。内製化には「挑戦できる環境」と「心理的安全性」のある文化が不可欠であり、GitLabはこの土台として機能しています。銀行システム特有の厳格なセキュリティや運用ルールによる窮屈さを、技術と自動化によって最小化する役割を担っています。

GitLabの活用方法

ソリューション:GitLab Ultimate

GitLab導入の背景には、ゼロからのシステム構築にあたり、セキュリティとガバナンスを両立したDevOps環境が必要だったことがあります。選定にあたっては、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を単一ツールでカバーでき、学習コストを抑えながら厳格な要件を満たせる点が決め手となりました。現在は、福岡と東京での分散開発を支える基盤として活用し、CI/CDパイプラインに単体テストやセキュリティスキャン(SAST、依存関係チェック、機密情報検知)を組み込むことで、アジリティとセキュリティの両立を実現しています。

中でも注力しているのがGitOpsです。これはGitリポジトリの状態を正とし、本番環境と自動同期させる仕組みです。同行では独自の「コンプライアンス・パイプライン」を構築しました。開発者がマージリクエストを出すと、承認者は変更内容やリスクを確認して承認するという流れです。マージ後はKubernetes環境へのデプロイを自動化するArgoCDが検知し、自動で本番環境へと反映します。運用/開発分離という観点から、最終的な「承認」のみを人が行い、リリース作業自体は徹底して自動化しています。これにより、人為的なオペレーションミスを防ぐとともに、開発者が自身のコードと本番環境に対する責任を持つ「Code Owners」としての意識醸成につなげています。

AI活用にも積極的です。不正口座検知や顧客FAQに加え、社内用の生成AI環境を整備しています。開発業務においては、コード生成や補完の導入を加速させるべく「AIスクラム」を組成しました。すべての言語での活用を推進し、要件定義からリリースまでの全工程へのAI組み込みを目指しています。

今後は、仕様を固めてからAIに生成させる「スペック駆動開発」の推進や、クライアントサイドでのレビューAI活用など、GitLabとAIの連携をさらに深めていく方針です。セキュリティと品質を高めつつ、エンジニアが創造性を発揮できる開発環境を追求し、日本の技術力向上にも貢献していきたいと考えています。

株式会社みんなの銀行 取締役常務執行役員CIO 宮本 昌明氏

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